定時に帰ると仕事を増やされる理由と3つの問題点【対処法も解説】

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定時に帰ると仕事を増やされる…なんとかしたい…

こんな悩みを解決します。



「定時に帰る → 余裕がある → 仕事をまわす」という考えは合理的に見えますが、実際は問題だらけです。

本記事では、その問題点を深堀りしていきます。

本記事を読んでわかること
  • なぜ定時で帰ると仕事を増やされるのか
  • 「定時で帰ると仕事を増やされる」の3つの問題点
  • 定時に帰ると仕事を増やされる時の対処法

会社員を10年、3つの会社と4つの職場、7人の上司を経験した筆者の考察です。

定時に仕事を増やされなくなるヒントになると思います。ぜひご覧ください。

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なぜ定時で帰ると仕事を増やされるのか

理由は、次の3つのパターンがあります。

  • 仕事の結果ではなく過程しか見られていない
  • 残業してもらいたい
  • 上司の残業に対する価値観が違う

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

仕事の結果ではなく過程しか見られていない

日本は、どれだけの仕事をこなしたか、どれだけ会社に貢献したか、という結果ではなく、どれだけの時間仕事をしたかという過程しか見ていない会社が多いです。

要は、仕事している時間が長い=たくさん仕事をしているという勘違いですね。



これは、日本の会社にまだ根強く残る「残業=偉い」という風潮からも明らか。

残業する人の方が会社に貢献している=評価が上がるという謎システムです。

実際、私も子育ての関係で半年ほど残業なしで働いていましたが、上司から「人より働いていない分、評価に響くのは仕方ない」と言われた経験があります。

つまり、定時で帰る=余裕があるというふうに見られるわけです。

残業してもらいたい

残業してほしいから仕事を増やして残業させるってパターンもあります。

残業してもらいたい理由はさまざま。

  • 単純に業務量が多い
  • 新しい人を雇うコストをケチりたい
  • たくさん残業してもらって社員の平均年収をよく見せたい
  • 上司が残業したい → 職場全体で忙しい雰囲気にしたい

こんな感じなので、経営者側からすると、新しく人を雇ったり基本給を底上げするより、今いる人たちに残業してもらうほうが都合がいいわけです。



また「残業したい」って人も一定数います。そういう人たちにとっては、残業しない空気になると困るわけですね。

上司の残業に対する価値観が違う

上司の残業に対する価値観も、仕事を増やされる原因の1つとなります。



昭和の時代は、生活や睡眠の時間を削ってたくさん働くほど優遇される状況でした。

「超多忙=長時間残業=偉い」みたいな価値観です。



上司の価値観が違うので、残業時間も含めた時間が1日の基準になっています。

そのため、定時で帰ると仕事が不足しているという発想になり、帳尻あわせのために仕事を増やされるというわけです。



他にも、まわりの雰囲気を見て残っている人がいるのに帰るのは非常識・協調性がないなどの考えの人もいます。

いずれにせよ、上司の価値観の違いによるものです。

「定時に帰ると仕事を増やされる」の3つの問題点

定時に帰る=仕事を増やすという状況は、いろんな問題を引き起こします。

具体的に、次の3点に絞って解説していきます。

  • 業務量に偏りが出る
  • 職場全体で業務効率が落ちる
  • 若い人や優秀な人がいなくなる

順番に、詳しくみていきましょう。

業務量に偏りが出る

定時に帰る人の仕事を増やす目的は、業務の平準化です。

ただし、単純に「定時で帰る=仕事を増やす」では、人によって業務のウエイトに差が出てしまいます。

それで具体的にどんな問題が出るのかというと、次のとおり。

  • テキパキ効率よく仕事を終わらせる
    → 負荷が大きくなる
  • ダラダラ適当に仕事をする
    → 負荷が小さくなる

つまり、働いている時間(残業時間)は大して変わらないのに、真面目に働くほど業務負担が大きくなるということです。

これでは、真面目に働く人にとって不満だらけですよね。

職場全体で業務効率が落ちる

業務量の偏りがでると、巡り巡って職場全体の業務効率が低下します。

仕事を早く終わらせても、どうせ仕事増やされて残業だしなぁ…

こんな感じで「早く仕事をしても意味がない」という思考からモチベーションが下がり、一人ひとりの仕事のパフォーマンスが低下します。



誰かが手を抜いた分の仕事は、他の誰かにまわり、そのサイクルが繰り返され、いずれは職場全体に波及します。

結果、職場全体の業務効率低下に繋がるわけです。

若い人や優秀な人がいなくなる

早く仕事をしても仕事を増やされて結局残業なら、真面目な人ほど損します。

喜ぶのは残業代目当ての無能社員だけ。優秀な人は真面目に働くのが馬鹿馬鹿しくなり、そのうち会社から離れていきます。



また、優秀な人が離れるばかりでなく、若い人材が確保できない問題も出てきます。

いまの若い人が仕事にもとめているものは、やりがいよりも「自由な時間」です。

エン転職がおこなった「仕事に求めること」に関するアンケート結果からも明らか。 「プライベートを大切に働けること」という項目では、40代以上は30%強だったのに対し、20代は60%近くまで登っています。

引用:エン転職「仕事に求めること」

つまり、20代の若い世代の人たちは、自分自身の生活・プライベートの時間を最重視しているってことです。



定時で帰る=仕事を増やすのは、優秀な人が離れ、若い人が寄り付かなくなり、残業大好きおじさんばかりが残る状況に発展します。

定時に帰ると仕事を増やされる時の対処法

仕事を増やされるなら、適切に対処していきましょう。

具体的にできる対処法として、次の3つを解説していきます。

  • 優先度の低い仕事は翌日にまわす
  • 上司に話をする
  • 転職して会社を変える

順番に見ていきましょう。

優先度の低い仕事は翌日にまわす

仕事を増やされるのなら、優先度の低い仕事を翌日にまわして定時退社しましょう。



仕事は、緊急性が高いものとそうじゃないものがあります。納期が迫っている仕事を潰しておけば、あとの仕事は翌日以降でOKです。

定時までに緊急性の高い仕事を終わらせて、残りは翌日以降にまわしましょう。



また、タスクが残っていれば追加の仕事を断る口実にもなります。

理不尽に仕事を増やされるのなら、タスクを残しつつ、定時に退社するのがコツです。

上司に話をする

仕事を増やされて、あきらかに業務量に偏りがあるなら、上司に話をしましょう。

逆に状況が悪化する可能性もゼロではないですが、言葉で伝えなければなにも変わらないのも事実です。



伝えるポイントは下記の2点だけ。

  • 自分だけ業務のウエイトが大きい
  • 定時で退社できるように段取りしているので、仕事を増やされると困る

マトモな上司なら、部下がこうして訴えたことをちゃんと受け止めてくれます。辞められたら困るので。



理不尽な状況に黙って耐えるのではなく、強く主張して状況を変えていきましょう。

ただし、最初から話し合いが通じないのが明らかなら、おとなしく引き下がっておくのが懸命です。後々のことを考えると、波風を立てない方がいいので。

転職して会社を変える

残った手段は、転職です。

会社の体質は基本的に変わりません。段取りをしても話し合いをしても解決しないなら、転職して会社を変えるしかないです。



どれだけ頑張って仕事をはやく終わらせても、けっきょく残業をしなきゃいけないなんて馬鹿馬鹿しくないですか?

今は、転職があたりまえの時代です。1つの会社にしがみつく理由がないので、我慢するのではなく現状を変えていきましょう。

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参考記事:【もう迷わない】初めての転職におすすめの転職サイト・転職エージェント【3選】

まとめ:行動して現状を変えましょう

定時で帰ると仕事を増やされる状況は、デメリットしかないのがわかっていただけたかと思います。

いつだって、悩みを解決できるのは行動した人だけです。黙って我慢するのではなく、適切に対処していきましょう。

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