生活残業してる人がいて迷惑!
真面目にやってる人が損をしてるし、どうしたらいいの!?
あなたのまわりでも、生活残業している人はいませんか?
私は何度も、明らかに生活残業をしていると言える人を見てきました。
真面目に頑張っている人からすると、生活残業してる人にイライラしてしまいますよね。
今、世の中は残業時間を減らしていこうという動きが出ている傾向です。
残業を減らそうと毎日頑張っている人からすると、生活のために残って仕事をする人は迷惑極まりないですね。
事実、生活残業は周りの社員、ひいては会社全体に迷惑がかかります。
なので「どうしたらいいの!?」と日々頭を悩ませる人も多いことでしょう。
今回はこの『生活残業』の問題について考えてみます。
- 生活残業をする人がいることで起こる問題
- 生活残業をする人を何とかしようと思ったとき、具体的にどんなことができるのか
この2点について、現役若手会社員の私(29歳なので若手と言えるかは微妙だが…)がリアルな本音を交えて考察していきます。
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生活残業にイライラ!どうしたら良い?
さて、まずは「生活残業イライラ!どないしたらええねん!」ってことについてです。
生活残業は、会社全体に影響する迷惑行為でありながら、多くの会社はそれを黙認しているのが実態です。
(というか、上の人たちがちゃんと把握していない)
あなたが会社の規定やルールを動かせる立場の人間なら、この問題を解決するのも可能かもしれません。
しかし、はっきり言ってただの一般社員がなんとかしようと思っても、どうにもならないケースがほとんどです。
若手であればあるほど尚更です。はっきり言って、若手の意見なんて汲み取られる余地はほとんどありません。
それでは、私たち若手社員が具体的に何かしようと思ったら、どんなことが考えられるでしょうか。
それは、同じように残業を良しとしない考えを持った40代・50代くらいの人を味方に付けて対処することです。
なぜなら、年齢が高い人は 経営者や幹部とも年齢が近く、会社にも長年精通している人間なので、立場上、発言力や影響力が強いからです。
会社の内部事情を考慮した対応を提案してくれる可能性もあります。
ただし、誰でも良いわけではありません
適切な効果を得るには、その人の人間性をしっかりと見極める必要があります。
具体的には
- 自分の意見を主張できる人
- 相手の意見を尊重できる人
- 態度や佇まいが堂々としている人
- 多くの人から慕われる人
であれば、より効果を期待できます。
生活残業の事例
ここで、身近に生活残業をしている人がいると悩む人の事例を、いくつか紹介します。
いくつか事例を見ることで、世の中の生活残業の実態を見ることができますね。
なお、引用元はすべてYahoo知恵袋です。
スマホや無駄な仕事をして残業時間を稼ぐ
仕事もないのにスマホいじったりどうでもいい仕事をしながら時間を過ごし、残業代つけて帰る人がいる。
スマホをいじったり意味のない仕事をして時間を稼ぐ人、よくある事例ですね。
この他にも、定時が過ぎた後に数人でひとしきり喋ったあとにタイムカードを切って帰る、という事例もありました。
仕事をのんびりやって残業する
9~17時までさぼって、17時からはたらいて、残業代搾取してる
これはタチが悪いですね…。
残業時間中はしっかりと仕事が残っているので、他の人からも指摘しづらいやり方です。
会社もグル
一部は仕事が無く早上りや休まされている人さえいるのに、その人は独り身で生活がかかっているからと特別扱いされて残業です
大手などの安定した売上がしっかり出ている会社だと、残業で社員の人件費が上がったとしても大きな損失にはならないのでしょう。
しかし、こういった特別扱いが許されると社員の不平不満は溜まっていくので、会社にとっては良くないですね。
生活残業を公言している
パート女性で、生活残業をしています。
その方は、業務内容が変わったとの理由で、夏頃、時給を150円下げられました。
その話を本人からお昼休み、ご飯を食べている時に聞きました。
時給下げられたけど、その分残業して稼ぐからいいや!と言ったので、
正直、はい?って思いました。
自分から生活残業してるって白状しちゃってますね。
何の仕事が残ってて残業しているのか知らないですが、間違いなく生活残業していると読み取れる言い回しです。
私が実際に見た生活残業の事例
私自身、これまで経験した会社・部署で、生活残業と思われる事例をいくつか見ています。
その事例を紹介しますね。
定時間中は寝ていて残業時間に仕事をしている
ある職場の直属の先輩の事例です。
驚くことに「定時間中」は堂々と寝ていて、その分仕事が終わらないので残業をしていました。
本人曰く「薬を飲んでいるので眠たい」とのことです。
でも、それを「眠いんだから仕方がない」というような態度でいるので、社内でも何度か問題視されていました。
その人に残業をさせないなど会社としても何度か対策を試みていましたが、仕事量は変わらないので結局残業せざるを得なく、会社も渋々ながら黙認するしかないといった状況でした。
本人も眠気を対策する方法は考えられたと思うのですが、諦めたような態度で逆ギレしたりしていたので、まわりから生活残業と思われても仕方がない状況だったと言わざるを得ません。
談笑をしていて残業時間を稼ぐ
今度は、違う職場の直属の先輩の事例です。
その先輩はとにかく雑談が多く、ちょっと手を動かしてはすぐ談笑し、またちょっと手を動かしてはすぐ談笑し、を繰り返しています。
タチが悪いのが、まわりの人間を巻き込むこと。
(役職者ではないが、立場上1番上の先輩なので露骨に突き放すのも難しい)
そして定時頃になると「さて、仕事するか」とその日の仕事を始めます。
休日も自ら進んで出勤します。
得意な台詞は「僕の定時は22時ですから!」
どう考えてもお金のための残業です。
朝に早く出勤する
またまた、違う職場の先輩の事例です。
世の中、フレックス制を導入している会社は多くあると思います。
そのフレックスを利用して、朝に通常より1時間早く出勤する先輩が居ました。
その人は役職も付いているので上の立場の人間ですし、退社も他の社員より遅くなる傾向です。
「仕事があるから」というのは仕方ないですが、全員の残業時間と比べると明らかに1人だけ飛び抜けているので、仕事を理由にした生活残業と思われても仕方がありません。
仕事が忙しいのは皆同じなのですから…。
生活残業をする人がいるとどんな問題が起こる?
ここからは、生活残業をする人がいることで起こる様々な問題について考えてみます。
生活残業をする人がいるとどんな問題が起こるのでしょうか?
考えられるところで挙げると
- 無駄な残業の発生が職場全体に波及する
- 会社にとって無駄な経費がかかる
- 真面目に頑張っている人が損をする
となります。
では、これらについて深掘りしていきます。
無駄な残業の発生が職場全体に波及する
生活残業をする人がいると、無駄な残業がその本人だけでなく職場全体に波及するようになります。
理由として考えられるのは、大きく2つあります。
一人の人間が無駄にしている時間分の売上を誰かがカバーしないといけないから
生活残業をしている人が無駄にしている時間の分は、会社の売上は上がりません。
なので、会社の売上を上げるために他の人たちが余分に働いて補填しなければならないですよね。
そのため、本来必要なかった作業の発生 → 残業といった具合で、無駄な残業の発生に繋がってきます。
遅くまで残っている人がいると他の人が帰りづらい
世の中まだまだ「残業=偉い」「定時で帰りづらい」といった風潮が根強く残っている会社は多いです。
残業で遅くまで残っている人がいると、他の人も帰りづらい空気になったり、あるいはその人の仕事の応援に入ったりといった状況から、残業の発生が職場全体に波及していきます。
帰りたくても帰れないっていうのは、特に上司から仕事を頂いている立場である若手社員によくある事例です。
仕事の管理をしているのは上司です。
なので、配下社員の残業発生の有無はどうしても「上司の考え方・仕事の進め方」次第になってしまいます。
※下記、ちょっと余談です…流し読みしてください
残業なんかせず定時になったらさっさと退社してしまえばいい。
ちゃんと法定労働時間分働いてるんだし、義務は果たしてる。
残業が発生するのは、はっきり言って上司が無能だからでしょ?
他人軸で考えてるから退社しづらいとか思うんだよ。
残業して時間を無駄にするよりも自分のために時間を使った方がよっぽど有益
言ってることはごもっともですが、ハッキリ言って理想論です。
自己中心的な考え方の人は、会社という組織で生きていくのは難しいです。
もちろん、このような考えを根底に持っておくのも大切ですが、会社というのは組織・チームなので、どうしても「他の社員との協調性」が大切になってきます。
「仕事があるのに」「納期が迫っているのに」
このような状況でも自分の都合ばかり全面に出して主張する人は、会社にとって不都合な人間です。
こうして会社で生きづらい状況を作るのは、自分で自分の首を絞めるようなものです。
そんな会社、さっさと辞めればいい
会社に縛られる生活が嫌なら、自営業やフリーランスとしての道を選べばいい
そんな簡単な話ではないんですよねぇ…。
会社にとって無駄な経費がかかる
生活残業をしてる人がいると、言わずもがなですが会社にとって無駄な経費が発生します。
なぜなら、会社は従業員の「働いた時間」を給与として支給しているからです。
例えば、下記の2点で比較するとイメージしやすいかと思います。
- 1ヶ月で「160時間」働いて、100万円の売上を出す人
- 1ヶ月で「200時間(残業40時間)」働いて、100万円の売上を出す人
同じ100万円という売上を出しているのに
- 片方は「160時間分」の給与
- もう片方は「160時間分+残業40時間分」の給与
を支給しなければなりません。
会社にとってコスパが悪いっていうのがよくわかりますね。
真面目に頑張っている人が損をする
生活残業をしてる人がいると、真面目に頑張っている人が損をします。
理由としては、大きく2つあります。
生活残業をしてる人には経費がかかるから
1つは、かかる経費の違いです。
さきほどの例でも挙げましたが、160時間働いている人と160時間+残業40時間働いている人だったら、残業している人の方が給与が高くなるのは考えるまでもないですね。
そして、その給与の出処は「会社の売上」です。
つまり、真面目に頑張ってる人が出した売上を、生活残業してる人に与えているわけです。
残業している人の方が評価される
世の中まだまだ「残業して長く働く人が会社の売上に貢献している」という風潮が根強く残っています。
なので、「残業する人」「残業しない人」で分かれていると
- 残業する人の方が評価が高くなる
- 残業してもしなくても評価は一緒
このどちらかになります。
真面目に頑張って、残業時間も減らしつつ、売上に貢献している人が適切に評価されるのが理想ですが、まだまだそこに行き着いていない会社が多いのが現実です。
まとめ:問題意識を持って適切に対処しましょう
以上、生活残業についての考察でした。
現役会社員の私の主張ですが、共感していただけたなら嬉しいです。
日本では、まだまだ昔ながらの古臭い風潮が根強いです。
- 残業して長く働く人が偉い
- 残業する人=仕事ができる人
- 残業が発生するのは仕方ない
- 定時退社しづらい
こういったイメージがすべて払拭されないと、いつまで経っても「残業=正義」みたいな人は減らないですね。
生活残業をしている人がいる事実や、会社が黙って見過ごしている事実を「どうしようもないから」と言って諦めていると、いつまで経っても日本の会社から残業のイメージが無くなることはありません。
願わくば、すべての会社がもっと残業に対する意識が変わってくれればと思います。
それが真の「働き方改革」の目指すゴールではないでしょうか?
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