- 出産の立ち会いって行った方がいい?
- 立ち会いってどんな感じ?
こんな疑問を持つ人に向けた記事です。
この記事を読んでいるということは、おそらく奥さんの出産が近いですね?
出産の立ち会い(付き添い)って、行ったほうがいいのか行かなくても大丈夫なのか、いまいちピンとこないですよね。
私は立ち会いを絶対にするって最初から決めていましたが、いざ嫁さんの陣痛が来るまで同じようにピンとこなかったのでよくわかります。
先日、22時間にわたる付き添いを経て、無事にかわいい長男くんが産まれてくれました。
立ち会い経験者として言わせていただきますと、出産の立ち会いは絶対にする方がいいです。
出産の立ち会いは、これから産まれてくる子の一生に一度しかない貴重な時間。
我が子の誕生の瞬間に立ち会うかそうじゃないかで、その後の人生が大きく変わります。
実際に立ち会いをしてそう感じたので、間違いないと思っています。
記憶が鮮明なうちに、この貴重な体験を残しておこうと思います。
この記事を読めば、以下のことがわかります。
- 出産の立ち会いをする方がいい理由
- 出産の立ち会いはどんな感じか
- 立ち会い中の過ごし方
- 立ち会いをしない方がいい人
これから奥さんの出産を控えている未来のパパさんは参考になると思います。
この記事を執筆している時点(2020年11月)はコロナ禍まっ只中なので、立ち会いがそもそもできないという方も多くおられると思います。
私たちは状況にも恵まれてたまたま立ち会いができましたが、本記事は立ち会いができる前提で内容をお届けしていますので、ご了承の上ご覧いただけますと幸いです。
出産の立ち会いは絶対にする方がいい理由
繰り返しですが、出産の立ち会いは絶対にする方がいいです。
理由はいろいろありますが、1番は我が子が誕生する瞬間に立ち会えるから。
もし出産に立ち会わなかったら、見てないところで我が子が産まれて、会いにいったら既にそこにいる。それって悲しくないですか…?
男の人は、子どもが産まれた瞬間に父親としての自覚を感じる
よく、男の人は子どもが産まれた瞬間に父親としての自覚を感じると言われます。
実際に立ち会いを経験してどうだったかって言うと、それは本当だと思いました。
母親はおよそ40週くらい、おなか中でモニョモニョと動く赤ちゃんを感じながら過ごします。
いっぽうで男の人は、いくら母親のおなかを触って胎動を感じていたとしても、いつでも子どもを感じるわけではありません。
私も嫁さんのおなかを毎日のように触って胎動を感じていました。
でも、我が子が産まれてきた瞬間…というより産声を聞いた瞬間は、そんな比じゃないです。
妻が命をかけて、長い長い痛みを乗り越えてやっと出てきてくれた我が子。
出産の場に居合わせて、その大変さを肌で感じたことで、子どもが出てきてくれた瞬間の感動も喜びも、何倍にも膨れ上がったのです。
こんなに大変な出産を経てうまれてきてくれた子どもを、命をかけてでも大事にしようって、大げさじゃなくて本当にそう思いました。
出産の痛みに耐えた妻を、心から尊敬できるようになる
もうひとつ、出産に立ち会ったことで妻を心から尊敬できるようになりました。
まぁ、もともと尊敬してなかったってわけではないのですが、そこにさらに重ねて尊敬の念を抱くようになったわけです。
なんというか…うちの嫁さんだけでなく、世界中のすべての母親は偉大ですね。
言葉ではうまく伝えられないですが、陣痛の痛みに耐えている姿を実際に見ていると、本当に心からそう思います。
陣痛は、子宮口が10センチに拡大するまで、いきんだりせずに耐えなければいけません。
初産だと、10〜12時間続くと言われています。始めは10分間隔くらいでも、出産が近づくと激しい陣痛が3~5分間隔と短くなります。
痛みはどこにも逃げないし、途中でやめることもできません。どれだけ痛みに耐えても、また次、また次と延々にやってきます。
強い痛みがくるたびに絶叫をあげる妻…助産師さんが一生懸命マッサージをしてくれますが、私は上手にマッサージなんてできません。
そばにいるだけでなにもしてあげられない。自分への無力感と痛みと闘う妻の姿を見て、頭がおかしくなりそうでした。
それが10時間以上も続いて、やっと赤ちゃんと会えるのです。
立ち会いをしていなければ、その壮絶な現場の状況はなかなか想像できないと思います。
仕事をしてても、ゲームをしてても、釣りをしてても、なにもしてなくても、待っていれば赤ちゃんが産まれてくるのです。
立ち会いをしているのとしていないのとでは、妻にかけてあげる「よく頑張ったね」って言葉の重みもまったく違うと私は思います。
出産の立ち会いってどんな感じ?
出産の立ち会いは大切だ!ってわかっても、実際に立ち会いってどんな感じなの?って想像できないと不安ですよね。
次は、出産の立ち会いってどんな感じなのかってことについて書いていこうと思います。
基本はずっと同じ部屋で過ごす
基本的には、陣痛が始まってから出産を終えるまで、ずっと同じ場所で過ごします。
クリニックにもよりますが、陣痛室と分娩室が分かれているところもあれば、1つの部屋で完結するところもあります。(私たちは後者)
陣痛に耐える妻はもちろんですが、付き添ってあげる夫も基本はずっと同じ部屋にいます。
ただ、助産師さんもずっと付いていてくれますし、奥さんが付き添ってなくても大丈夫だよって言ってくれれば、外に出て飲みものを買ってきたり、食事に行くこともできると思います。
あとは、ときどき診察や採尿などで、夫は部屋の外で待つように指示されることもあります。
仮眠をとったり、スマホをいじる余裕はない
出産は初産で10〜12時間、そして15時間を超えると難産になると言われています。
私たちは22時間かかりました。とはいえ、陣痛促進剤を入れてからは10時間ほどだったので、先生いわく健全な出産だったそう。
その間、妻は不眠不休で陣痛の痛みと闘っています。その隣で、夫が仮眠をとっていたりスマホで暇潰してたら、妻はどう思うでしょうか…。
なので、基本的には仮眠をとったり、スマホをいじる余裕はないと思っておいた方がいいです。
とはいえ、夫も体力を消耗しますし、仮眠を取るのがダメってことはないです。
仮眠を取る場合は、助産師さんや奥さんのご両親などに付き添いをお願いして、部屋の外で取ることになると思います。
スマホも、両親や家族に連絡をとる必要もあると思うので、絶対にダメってことはないです。
暇潰しでスマホをいじる余裕は、気持ち的にも無いと思います。
立ち会いのとき、夫はどう過ごしたらいい?
私もぶっつけ本番だったのですが、あとで嫁さんや助産師さんから「立ち回りがすごく上手だった」って褒めてもらえました。
それも踏まえて、立ち会い時の男の人の過ごし方について書いていきます。
ただそばにいて励ます・声掛けする
結論を言うと、ただそばにいて励ます・声掛けするだけでOKです。
出産に立ち会う夫も素人なので、あれこれ考えても空回りすることが多いです。
マッサージや身のお世話は、助産師さんがやってくれます。プロなので任せたほうがいいです。
また、助産師さんから「あれやって」「これやって」と指示されるので、言うとおりに立ち振る舞うのが結果的にベストだと思います。
夫の役目で1番大切なのは「妻を安心させる」ことです。
そばで手を握って「大丈夫だよ」「もうすぐ赤ちゃんに会えるから頑張ろうね」と声がけするくらいがちょうどいいと思います。
手を握ってそばにいるだけで全然違うし、私の嫁さんもそれでよかったって言ってくれました。
夫ができる身のお世話
とはいえ、ただそばにいて手を握ってるだけだと、痛みと闘う妻の姿を10時間も眺めるのは精神的にキツいと思います。
具体的には、なにもしてあげられない自分に無力感や情けなさを感じてしまう…最低限できる身のお世話はしてあげたいですよね。
私も実践していたのは次の3つです。
- こまめにお茶を飲ませてあげる
- 陣痛がおさまる毎に汗を拭ってあげる
- うちわで仰いであげる
あとで嫁さんに聞いたら、すごく助かったと言ってくれました。なので、これくらいの身のお世話はしてあげられると思います。
※ときどき腰のマッサージもしましたが、マッサージは助産師さんがいいと言われました…がっくり。
立ち会い中の夫に、妻がしてほしいこと
実際、出産を終えた女性は立ち会い中の夫になにをしてもらえたら嬉しかったのでしょうか。
私の嫁さんの意見と、ネットにある声をまとめてみました。
こんな感じですね。やはり、夫ができることは限られているようです。
ちなみに、お茶などの飲みものはペットボトルで飲ませてあげるのですが、ストローで飲めるキャップが大活躍しました。
100均などでも買えるので、1つ用意しておくのをおすすめします。
目次に戻るこんな人は立ち会いをしない方がいいかも…
さて、ここまで立ち会いは絶対にすべきと強く推してきましたが、それでも立ち会いをしない方がいいって人もいます。
ここからは、立ち会いをしない方がいいかも…って人について書いていきます。
具体的には、次のような人です。
- 血を見るのが苦手
- 人の痛みが伝染しやすい
- 妻に立ち会わないでほしいと言われた
- 立ち会いに行くのがめんどくさい
順番に、詳しく解説していきます。
血を見るのが苦手
血を見ると気分が悪くなる人は、立ち会いをするかどうかよく考えた方がよさそうです。
出産は、赤ちゃんが出てくるときに産道から出血があります。血は、必ずといっていいほど見ることになると思います。
私の知り合いにも、立ち会い時に血を見たショックで気を失って、目が覚めたときには出産が終わっていた…なんて事例もありました。
血を見るのが苦手な人は、よく考えて決めましょう…。
人の痛みが伝染しやすい
出産の立ち会いをする夫は、痛みで絶叫する妻にずっと寄り添ってなければなりません。
なので、他の人が痛がっている姿を見て気分が悪くなったり、痛みが伝染する人は、立ち会いをするかどうかよく考えた方がよさそうです。
私は痛みの伝染はわりと大丈夫な方ですが、それでも見ていられないくらい辛かったです…。
痛みが伝染する人には耐えがたいと思います。とくに男性は女性より痛みに弱いとも言われるし、よく考えて決めましょう…。
妻に立ち会わないでほしいと言われた
妻に立ち会わないでほしいと言われたら、立ち会いをしない選択も考えた方がよさそうです。
出産はすべてをさらけ出すもの。すっぴんで痛みに耐える必死な顔を見られたり、おならやウンチが漏れることも珍しくないとか。
夫婦ならどんなことでもさらけ出せる人も多いと思いますが、そうではなく恥ずかしいと感じる人もたくさんいます。
出産に集中できなくなったらよくないので、妻の意見を尊重してあげるのが大事です。
立ち会いに行くのがめんどくさい
立ち会いに行くのがめんどくさい…って気持ちが少しでもあるなら、立ち会いを断った方がいいかもしれません。
出産は長丁場になるし、めんどくさいって気持ちをずっと隠しながら付き添うのは不可能です。
立ち会いは、今後の夫婦関係に深く関わります。良好になることもあれば、立ち会いが原因で離婚する夫婦もいるとか。
なので、めんどくさいという気持ちが少しでもあるなら、今後の夫婦生活のためにも立ち会いしないことを考えた方がいいかもです。
おわりに
長くなりましたが、出産の立ち会いについて書いていきました。
内容はいかがだったでしょうか?これからパパになる1人でも多くの人に、少しでも参考にしていただけたのなら嬉しい限りです。
私は、正直にいうと出産を少しなめてました。
出産はこれまでたくさんの夫婦が経験してきたことだし、所詮はその中の1つに過ぎないって。
でも、実際に出産に立ち会ってみて、子どもが産まれてくるまでには壮絶な闘いがあって、産まれた瞬間は言葉で表せないほどの感動があるんだと、身を持って知りました。
あなたにとっても人生のイベントの1つに過ぎないかもですが、おそらく想像を絶する壮絶な未来が待っています。
これから来る人生最大級のイベントに向けて、普段からよく食べてよく寝て備えておきましょう。
本記事の内容は以上です。最後までありがとうございました。
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